[Med]
歩行時、片足を上げるとき人間の全体重はもう片方の足、すなわち地面と接している足一本で立っているのであり、これを支える筋群(中臀筋とか)が弱ったりすると、バランスが取れなくなって体幹を左右に大きく揺らしながら歩く、動揺性歩行と呼ばれる歩容をとる。

[voll]
ジャンプするとき、いきなりジャンプは出来なくて、若干沈んだ姿勢を取って力をためてからジャンプする。

[thought]
何かを発動するとき、必ずその行為には前段階が必要であり、それは目指す出力とは相反する意味を持つものかもしれないし、はたまた、目指す出力と同じベクトルを持つのかもしれない。
新しいことに挑戦するとき、いきなり挑戦するわけではなく、まえもって準備し想定し、今の状況を、新しいことに対する前段階として位置づける作業が当然伴ってくる。それは自らの中に於も、自らを相振舞わせるという意味でも、自らを取り巻く環境にそれを強いるという意味でも、である。「裏」を考えると、今の状況を排他するとき、かならず「新しい状況」がそこには存在しているはずであり、しかし、排他するという状況はそれ自身で、もはや十分に意味を付与でき得るものであるために、「新しい状況」を見据えることを忘れてしまう。
最も恐いのは、排他することが十分に意義的であることであって、それにより、排他し終えたときにそれ自身の意味を長期的に携えてしまうことである。その長期性すら、排他が含んでいるということを気付くのは、難しいのか。