中間発表

この中間発表の意味がさっぱりわからない。そもそも、だ。このマッチングの制度は大きなまやかしを潜ませている。それは、
医師は売り手市場で、初期研修医の求人においてもそうだが、しかし、優先されるは病院側の希望である
という点だ。いくら学生(医師予備軍)が行きたい病院を書いても、それは病院がその学生を、順位表の上位に書いてくれなければ、いけない。逆に病院の側からすればほしい学生を取れないじゃないかという指摘は、まさしくこの制度の盲点を突いている。なによりも、この制度における絶対的強者は病院であり、学生は絶対的弱者でしかなく対等ではないということ。そして、売り手市場ということは、買い手側からすればよりよいものを選ぶ権利に恵まれているということなのだ。
この制度が、表面的な『公正なコンピュータによるマッチング』を標榜しながらも、その裏には「内定」という、人間的な操作が絡む以上、いつか必ず終焉を迎えると考えている。