鴉柱病院(仮名)で実習していた。巷はまぁ一般病院で研修することが完全に流行となっているが、その一般病院で研修することの意義が少しずつわからなくなってきた。いい先生は多いし、やってて楽しい面があるのは事実。手技的な面でも、機会に恵まれてはいよう。ただあまりに判断が委ねられているような気がした。確かに一社会人として仕事をやっていく以上、いくら研修医とはいえ、上級医に守られてばかりいてはいけないと思う。ただ、そういった、豊富に与えられた裁量権は、基礎的なことが充実したときに尚一層、身となるのかもしれないとも思う。
今までのシステムでは1年〜1年半、大学で研修医をしてその後、外勤でどんどん症例をつんでいたと聞く。4年5年という幅で見た場合、何ができたかという表層的な事よりも、何をいつどうやったかという、内包化された「実」がモノをいうようになりはしないか、そして数や種類が足りなけりゃ、それこそその時期には簡単に増やせるんじゃないかと思ってしまう。
どうすりゃいいのか、ますますわからない。クリクラがよすぎたんだな、きっと。