世界の中心で、愛をさけぶ

病気を受け入れ、その現状に馴化するサク・亜紀と、そういった現実の姿と実際に向き合ったときに起こる恐怖や絶望感。その両者間の葛藤に悩まされ、信じることで向き合っていこうとする姿は、とてもリアルだと思う。現実世界では「先」は往々にして見えないものだから、ただ、今を信じ、今を生きることしか考えられないものだと思うから。