ここ1ヵ月半ほど、悩みのスパイラルに入っていて、いろいろ自分で考える時間がほしかった。自分が今まで築いてきたいろいろな人間関係を丁寧に再体験して、精神の整理をしたかった。いろんな人と出会い、いろいろなところに出向き、過去・現在、そしておそらく未来を見ようとした。
ひとつわかったことは、自分らしくいることを大事にしようということだ。いろいろなものに惑わされすぎていた感がある。純粋に自分でいることが、これほど危うく消えうるということに気づいたのだった。
様々に人は違い、それを多様性たらしめているのはまぎれもない今現在の自身なのだが、その現在は過去そのものであり、過去の表体であり、過去と不可分である。また、過去とは、過去に生きていた自身であり、現在に対する過去であり、現在を不断に内包する過去なのだ。現在の判断は、脈々と繋がる判断の数々の延長で、緊張感そのものではあるのだが、と同時に、あらゆるよすがを過去に求められる。この安心感たるや。