時間的余裕があると、いろいろ自分を不安にさせることばかり考えてしまう。幸運なことにか、考えすぎて鬱になる前に心を無にすることの重要性を心得ているから、そんなに考え込むことはない上に、後藤さんとか松浦さんとか藤本さんとか、かなり心強い味方がいるので、十分生きていける。
にしてもだ、おそらく全ての根源は、麻酔科のもたらす、時間的な余裕と、今まで想定していた研修生活の時間的制約の多さ、その二者を論理的に結びつける作業が完成していないが為に、二者間の空間を揺らがざるを得ないでいることにあると思うのだ。

麻酔科です。

すっかり麻酔科生活も板についてきました。術前回診がありえないくらいハードなのを除けば、まぁ消灯時刻には帰れるわけだし、そもそも受け持ちがないからコールが鳴ることもほとんどない。まぁそんな感じ。
ただ、肝心の麻酔科での研修内容が、自分にはレベルが高すぎる。とりあえず、人間の体ってすごく難しいことを再確認しまくりな日々。

CVモートル

5/16、初めて廻ってきたCV挿入のチャンスは、手順をしっかりじっくり叩き込んでいたものの、途中で取り上げられるという悲しい事態に見舞われたため、遠くモートルとは言いがたい状況だった。
今日6/24、突然やってきたCVのチャンスは、なぜか緊張することもほとんどなく、すごくすんなり出来た(つもり)。どちらかと言うと、手技そのものよりも、CVというものがその患者さんにとってどれくらい大切なものか、という部分に気が行ってて、失敗とか成功とか、そういうことが頭になかった。
と、あれこれ言いつつも、終わったときのあの快感と感動は、他には変えがたい何かのような気がする。今回のターム、ヘルニアモートルする機会はなさそうだけど、『見る』ということの重要性がじんわりとわかったタームだったような気がする。

6/09 オンコールで手術2件。operatorがゲホゲホ咳している横でじっと待つ。ope日は泊まりなので、いざ寝んとするも、なんか体が熱い。今日そんな興奮したっけな?と思いながら、なんとなく右の喉も痛いけれど、とりあえず寝る。

6/10 5:30起床。やっぱし体熱い。ひとまず病棟で仕事をしようとするけど、体に力が入らない。手に力が入らないのでカルテがかけない。仕方なく病棟に置いてあるボルタレンケフラールを飲んで、何とかがんばる。カンファの発表も何とかがんばる。体から変な汗が出てきたけど、これはあれだ!解熱の汗だ!とか思って、やり遂せる。
午前の仕事をやうやう終え、回診。結構頭がぼぉっとしていて、そんでもって喉がガンガンに痛い。状況証拠的は「無理」の一言。ここでやっと体温計を腋窩に。38.9℃。全て納得。大ベンから「帰れ」とつめたい一言。
あとは熱いしんどいきつい中、格闘。
6/11朝になって、なんとか復活。もしくはまだロキソニンが効いているだけなのか。まぁそんな感じで今日も仕事です。

とりあえず、結構なスピードで毎日が過ぎていくのですが、おそらく成長してはいるんだろうけれども、周囲の評価に耐えうるだけに蓄積されているかが、常に激しく不安な今日この頃です。
頭の中は医学的なことで埋め尽くしても何ら違和感なく、何ら不快ではないんだけど、仕事とプライベートというか、時に仕事的なものから離れたく思うこともあって、ほんの数分、ほんの数時間のそうした休息が結構大事なんですよ、きっと。

明日から病棟。不安で不安で仕方がない。仕事するって怖いな。
色々なところで不意に顔を出す睡魔が、今から恐ろしくて仕方ないけど、きっと日々の仕事に追われると、そんな悪魔とか見えなくなる!んだろうか。まぁそう思おう。